本読みにとって、本のページに印をつける道具は、欠かせないものだ。
紙のしおりはたいていの本には買った時からついているし、しおり紐が背表紙から出ている本まである。かわいいだけでなく、絶対に落ちないという実用性を兼ねた心強い読書の味方だ。
紙やフィルムでできたふせんも便利だ。グッと来た部分にぺたぺた貼ることができる。本の上からふさふさと顔を出しているふせんを見るたびに、その本とじっくり向き合った記憶がよみがえることだろう。
われわれは、ページの角を折るだけに飽きたらず、さまざまな道具を快適な読書のために発明し、使ってきた。 しかし、これら定番の道具に、不満を感じたことがなかった本読みが居るだろうか?
紙のしおり
紙のしおりは、本を傷つけず、その辺のメモやレシート等を使えばどこででも手に入るという最高の存在だが、
- 閉じていた本を開くときに、どかさないとしおりの下の文が見えない
- 本に挟むとき上手く挟まないと見つけづらい
- 紙が薄いと見つけづらい
- 落ちる(落ちないで欲しい)
という欠点がある
ふせん
ふせんも、良い所がありすぎる本にうっかり出会ってしまったときに便利だ。 小さいものを大量に貼ってふさふさにしてもいいし、大きいのを貼るのも楽しい。 欠点は、
- 借りた本に貼りづらい
- 糊が残るので本が傷む(←これが致命的……)
- 本に挟んで持ち歩きづらい
という部分だろうか。自分で買った本に貼るならまだいいし、 行まで指定して印をつけられ、紙をほとんど傷めずに剥がすことができるのは、唯一無二の最高アイテムだが、使いどころは限られてしまうだろう。
クリアファイルを切り刻め!
そこで、クリアファイルである。 私が出会った最強のしおりだ。壊れたクリアファイルを適当なサイズに切って、本に挟むと良い。壊れたものがその辺に無ければ、適当に壊してしまうと良い。
実質ゴミなので無料だし、一枚からたくさん取れるので失くしても全然悲しくない。付箋代わりに挟み放題だ。
もともとクリアファイルなのでページは傷つかないし、たくさん挟んでも、しっかりした材質なので狙ったページに行きやすい。持ち歩いているうちにぐちゃぐちゃになって汚くなることもない。読書を再開したい時も、もとが透けているファイルならしおりをどかさなくても下の文章が読める!
これぞ、本読みのためのしおりの完成形だろう!*1
ぜひともふせんやしおりが不足した時は、クリアファイルを切り刻んでほしい。
*1:ただし、これにもひとつだけ欠点がある。このしおりも重力から逃れられず、たまに落ちてしまう!