知性がない

なけなしの知性で生き延びていこうな

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ドラッカーのことが大好きな生きづらい世界

最近実家に帰省するたびに、父がドラッカーを貸してくれる。父はきっと社会と上手くやっていけなさそうな私を案じて貸してくれているのだろう。 私は正直いってドラッカーが全然好きではない。大学の時少し読んでみたのだが、全く意味不明だった。しかし勤め…

『ユダヤ教の人間観――旧約聖書を読む』エーリッヒ・フロム

旧約聖書の注釈本。馴染みのない人には敬遠されるかもしれないが、異常に面白いし感動的なのでみんな読んで泣くといい。 ユダヤ教の人間観―旧約聖書を読む (河出・現代の名著)作者: エーリッヒフロム,Erich Fromm,飯坂良明出版社/メーカー: 河出書房新社発売…

マフィアと隣り合わせの暮らし『死都ゴモラ』

いわゆる裏社会もののノンフィクション。高度に資本化された企業マフィアをめぐる短い話がたくさん入っている。 死都ゴモラ---世界の裏側を支配する暗黒帝国 (河出文庫)作者: ロベルトサヴィアーノ,大久保昭男出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/10/…

死にかけて音楽を聞いた話

実は自殺未遂をしたことがある。 結局失敗したからやめたし、いまもまだしたいかというとそんなことはないような気もする。けれど、いまでもたまに、失敗した直後のことを思い出す。 その時は本当につらくてつらくて仕方なくて、全てのプレッシャー物音思考…

人生はシミュレーションで表せるか?という話をふっかけられた話

ある飲み会の席で、あるいけすかない奴が(Aと呼ぼう)、人生は0と1で表せるかと議論をふっかけてきた。 そのときはつい乗ってしまって、表せない側に立ってやいのやいのやってしまったが、多分それに乗っかる時点で、私はAの用意した枠組みのようなものに乗…