ヤバい発見をしたい──マイルドな退屈で生活をこじ開ける
退屈は苦しい。
退屈は
— とりい (@kinakobooster) December 3, 2018
用意周到なので退屈に関するアンケートをとっておきました。
だからこそ退屈をくべて燃やせるSNSがこんなにも生活の重大ごとになっているのだけれど、延々とタイムラインを見つめているとなんだか時間を無駄にしているような気持ちになってしまう。
発見をやりたい
実は人間はマイルドに退屈してる時に、一番良いことを思いつく。
大発見が生まれる場所としての3B言説があって、
Bath(トイレ)
Bed(ベッド)
Bus(バス)
と並ぶのだけど、この3つの共通点は、有益なことをするには不自由だけど、何も考えないで過ごすには長すぎる時間を過ごす、つまり退屈だということだ。
※いまはSNSがあるからこの3つ全ての時間をフィードに突っ込んで燃やすことができるけどね。
退屈すれば良いことがたくさん思いつくとしても、その退屈自体が苦しい場合はどうすればいいんだろう。
自分を退屈させながらも、退屈から逃れるツールには手が届かないようにするには……?
散歩しかねえ
その点散歩は最高だ。
散歩は基本的に知ってる道を通る。行って帰ることがセットだから、あまり遠くには行けないし、迷うのは刺激が強すぎる体験なので冒険も避けてしまう。
そうなるとやはり退屈なんだけど、歩きスマホするには街には危険が満ちすぎている。
するとどうだ。
歩き始めるだけで、回線ややるべきことから解き放たれた脳を確保し、肉体にも適度に働いてもらうことができた。
脳は揺らせば揺らすほど良いということは、何人ものメタラーたちが実証してくれているところではあるし、ニーチェも「椅子に尻をつけたままする哲学はクソ」みたいなことを『この人を見よ』で言っている。
天才でもメタラーでもない我々にも、まだ散歩が残されている。非-退屈にあふれた日々を散歩でこじ開け、大量の発見をしようじゃないか。
ちなみにこれはヤバい発見なんですが、ジムにランニングマシンってあるじゃないですか。アレって回し車だから永遠に安全に歩いたり走ったりできるんですけど、あれで散歩やったらどうなったと思います? 久々に味わえたんですよ。あの、身を灼くような退屈をね……!私は耐えきれず、ついスマートフォンを取り出して永遠に安全にTwitterしてしまいました。なかなか思う通りにはいかないね。
※この記事は「ヤバい発見」アドベントカレンダー2日目の記事です。
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