【鼎談・虚無×人生×健常】就活の時に書かされる抑うつ診断みたいなアレについて
これは「虚無とたたかう」アドベントカレンダー5日目の記事です。
今日は虚無と健常と人生の3人の鼎談です。
――今日はお集まりいただきありがとうございます。
健常:
いやーこの三人が集まって話せる場が来るなんて思いませんでした。
虚無:
そんなこと言って、いつも一緒にいるじゃないですか笑
――さて、今日は「就活の時に書かされる抑うつ診断みたいなアレ」について話してもらいます。人生さんは、何か思うところがおありのようですね。
人生:
ていうかまず就活ってわけわからないですよね。人が人を選ぶっていうのがまず傲慢だし、あれって結局何がしたいのかわからないんですよ。落とすのは落とすのでいいんだけど、理由とか言わないし。
虚無:
自分の価値を疑っちゃいますよね。でも人生さんそういうの得意じゃないんですか。
人生:
健常さんなら難なくこなせそうですけど。私は嘘が吐けないので苦労しますね。「就活の時に書かされる抑うつ診断みたいなアレ」って本当のこと書いたら落ちるじゃないですか。つらいのがバレちゃいけないんですよ。
健常:
そんなことないよ〜。普通にやってたら大丈夫だって。人生ちゃん頑張ってるし。合わなかっただけだよ。人生ちゃんは、難しく考えすぎなんだよ。
これはコミュニケーションの問題でさ、価値観が合う人同士で仕事したほうが楽だし生産性も高いんだよ。仕事で一緒になるってことは毎日顔を合わせて毎日頼み事をしあうってことだから。そういうテストでふるい落とされるってことは長期的に見たら幸せなんだから。
虚無:
逆に言うと仕事ってのは成果を出すという共通の意識があって、その上にならどんな多様性も花開くことができるというわけだね。
人生:
健常さんはそう言うけれど、これは思想の問題ではないんですか。結局健常さんに似てる人ばっかりが仕事を見つけていくということですよね。
虚無:
そりゃ、健常さんに似た人は元気で仕事もできるからね。
人生:
健常さんみたいにはなれない気がしますよ。
健常:
私だって何も考えずにこうやってるわけじゃないよ、仕事にやる気があるように振る舞うのも一種のパフォーマンスだよ、やってるうちに馴染んでくるって。それに仕事無しで生活するよりは、アリで生活したほうがいいじゃない。
人生:
それができない人が悪いみたいに言わないでくださいよ。健常さんはハードルが高いなあ。
健常:
人生ちゃんってけっこうひねくれてるね?笑 あんま考えないで済むならそれが一番いいって。
人生:
まさか健常さん、あなたも虚無だったんですか。
虚無:
君は自分が虚無じゃないとでも思っていたのかい。
健常:
難しく考え過ぎだって。
次回の「虚無とたたかう」アドベントカレンダーは予定を飛ばして「マリオは跳んでるだけで面白いーー人生のUIをマシにする」を予定しています。
2017/12/09 書きました