知性がない

なけなしの知性で生き延びていこうな

仕事が学校に似てて辛いって話

会社がつらい。特にいじめられているわけでもなく、激務というわけでもないが、ただ一日にいくらか拘束されて好きなことができないことが苦痛で仕方ない。やりたいことはたくさんあるし、それには金だって必要だから働きはするんだけど、すぐ体を壊すし帰っ…

「どう命を取り押さえるかだよね」『吉増剛造自伝 素手で焔をつかみとれ!』

どう命を取り押さえるかだよね (『吉増剛造自伝 素手で焔をつかみとれ!』kindle版 位置1065) 焦らなくてもいいとよく言われる。 焦らなくてもいい、焦ってもどうしようもないし、事故が増えるだけだし、早死する。まあ正しい。毎日こんなことしてていいん…

空っぽの男が虚無のまま死ぬ!--ウェルベック『プラットフォーム』

この『プラットフォーム』の主人公は、虚無な男だ。 この主人公には本当にうんざりで、人生は空っぽだし、女と見るやセックスのことしか考えない。買春に生きがいを見つけているがそれも虚無だ。 小説は長く、半分ぐらいは退屈で、激しくて露骨でやたら長い…

身体が弱い私が試した健康になる方法4つ

身体が弱い。 どれぐらい弱いかというと8時間仕事をするだけで全てのやる気がなくなるぐらいだし、ついでにいうと精神も弱い! だが身体が弱いからといって人生は容赦してくれない。 身体が弱くて得したことよりは諦めないといけなかったことのほうが多い。 …

イラレでグリッドを作るさまざまな方法

illustratorで方眼状の形のパスを作りたいときがあると思います。 作り方によって、処理の重さや使いやすさが変わってくるので、用途に合った作り方をしていくといいです (この記事は、わたしの書いた別のブログからの転載です。ブログを分ける意味が無いな…

吉増剛造展「声ノマ」を見に行った

吉増剛造の詩は難解だ。少なくとも、ふつうの文章を読んでいるときと同じ脳の部分を使っていては全然わからない。ただただ、ことばの疾走感とイメージの奔流にやられるしかない。 現代詩は全然わからないし、吉増剛造の詩もその例外ではない。 それでも、な…

ドラッカーのことが大好きな生きづらい世界

最近実家に帰省するたびに、父がドラッカーを貸してくれる。父はきっと社会と上手くやっていけなさそうな私を案じて貸してくれているのだろう。 私は正直いってドラッカーが全然好きではない。大学の時少し読んでみたのだが、全く意味不明だった。しかし勤め…

『ユダヤ教の人間観――旧約聖書を読む』エーリッヒ・フロム

旧約聖書の注釈本。馴染みのない人には敬遠されるかもしれないが、異常に面白いし感動的なのでみんな読んで泣くといい。 ユダヤ教の人間観―旧約聖書を読む (河出・現代の名著)作者: エーリッヒフロム,Erich Fromm,飯坂良明出版社/メーカー: 河出書房新社発売…

マフィアと隣り合わせの暮らし『死都ゴモラ』

いわゆる裏社会もののノンフィクション。高度に資本化された企業マフィアをめぐる短い話がたくさん入っている。 死都ゴモラ---世界の裏側を支配する暗黒帝国 (河出文庫)作者: ロベルトサヴィアーノ,大久保昭男出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/10/…

死にかけて音楽を聞いた話

実は自殺未遂をしたことがある。 結局失敗したからやめたし、いまもまだしたいかというとそんなことはないような気もする。けれど、いまでもたまに、失敗した直後のことを思い出す。 その時は本当につらくてつらくて仕方なくて、全てのプレッシャー物音思考…

人生はシミュレーションで表せるか?という話をふっかけられた話

ある飲み会の席で、あるいけすかない奴が(Aと呼ぼう)、人生は0と1で表せるかと議論をふっかけてきた。 そのときはつい乗ってしまって、表せない側に立ってやいのやいのやってしまったが、多分それに乗っかる時点で、私はAの用意した枠組みのようなものに乗…

最近読んでる短歌本

最近はこの記事を参考に短歌本をちまちま読んでいる。 ashnoa.hatenablog.com 3年近くも短歌をやっているというのに、短歌本はそんなにたくさん読んでいなくて、 はじめるときは『短歌という爆弾』と『かんたん短歌の作り方』、あと『短歌の友人』を読んで、…

無限にunknown pleasuresできるスケッチを書いた

これで好きなだけunknown pleasuresを眺めることができる Unknown Pleasures (Bonus CD) (Reis)アーティスト: Joy Division出版社/メーカー: Warner Classics UK発売日: 2007/11/13メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (11件) を見る $('#proces…

ポケモンが面白い理由を考えた

ポケモンXをやっている。 なぜいまさらX?と思われるかもしれないが、これには色々と経緯があって、この前バーチャルコンソールで初代ポケモンが出たので、なつかしくてつい買ってしまったのがはじまりだ。 初代ポケモンは何度もデータが消えてもはや何周し…

『聴くということ』エーリッヒ・フロム

現代ではもう精神分析なんて意味が無くて、医療として行っている人はもう少ないし、精神病院でもやらないだろう。確かに、人を寝かせて好きなことを言わせていれば治るだなんて本当かどうかわからないし、フロイトは悪名高すぎるし、その後に続く人もドヤ顔…

社会とその外側の夢を見ること

先日同僚が会社をやめた。起業をするという。 彼は何かやりたいことがあるというよりは、起業をするためにやりたいことを探しているようにみえた。多分ゆっくり話せば、社会しんどいよねみたいな話も聞けたんじゃないかと思うけど、まあこれから起業したいっ…

ねこと考えること --保坂和志『猫に時間の流れる』

最近読んだ本です。 私は小説は苦手であまりたくさん読めないんだけど、保坂和志とか磯崎憲一郎とかの文章は考え事と温度が近いので、あまり疲れないで長いこと読んでいることができる。 保坂和志『猫に時間の流れる』 猫に時間の流れる (中公文庫)作者: 保…

家で水耕栽培をしたらいいことがあった

ベランダで草を水耕栽培し始めたらけっこういいことがあった。 水耕栽培って? かんたん!水耕栽培 土を使わないはじめての野菜づくり作者: 中島水美出版社/メーカー: 新星出版社発売日: 2012/04/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5…

最近読んだ本

最近は暑い 野うさぎ 野うさぎ (岩波現代選書 (97))作者: R.バーコヴィチ,邦高忠二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る ナチス将校と、森で暮らす少年たちの話。全体像が見えない中でそれでもどこか…

青春の日陰者の話「やがて君になる」

「やがて君になる」というマンガが何がすごいのか書きました

尾道に行った

豊かな場所だった。 『しまなみ誰そ彼』や、「東京物語」を先日立て続けに見て、こんなに尾道作品を見てしまうということは、これはもう行けってことなのでは?と思い、行ってきた。 街の会話 日陰にいた強そうな猫 「オオァーーーオ」 喫茶店に居ためんどう…

最近読んだ本

先週読んだ本です やがて君になる 2巻 (電撃コミックスNEXT)" title="やがて君になる(2) (電撃コミックスNEXT)">やがて君になる(2) (電撃コミックスNEXT)作者: 仲谷鳰出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発売日: 2016/04/27メディア: Ki…

processingで彗星シミュレータを作った

画面をポチポチすると星がうまれる $('#processing-comet').on('touchstart mousedown touchmove', function(e){ e.preventDefault(); thisX = e.pageX || e.originalEvent.changedTouches[0].pageX; thisY = e.pageY || e.originalEvent.changedTouches[0].…

最強のしおりを発見した

本読みにとって、本のページに印をつける道具は、欠かせないものだ。 紙のしおりはたいていの本には買った時からついているし、しおり紐が背表紙から出ている本まである。かわいいだけでなく、絶対に落ちないという実用性を兼ねた心強い読書の味方だ。 紙や…

最近ふれたもの

最近面白いものをたくさんみたので書いた。 キャロル 映画『キャロル』予告編 90秒ver 意志が弱い女が強い女との恋愛を経て意志が強くなる映画。 ババアが強くてガツガツしててよかった。映像もきれいだった。同じくレズビアンの恋愛映画だったアデルと比べ…

人に話を聞かせる話――多和田葉子『容疑者の夜行列車』

ものすごくどうでもいい話をものすごく面白く喋る人がいる。 いや、それは間違いで、全てのことは本質的にどうでもいいはずで。ただその喋る人や喋られていることに興味があるかどうか、もしかするとそれだけなのかもしれない。 飼っていた猫が子猫を産んだ…

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